多久市西渓公園

公園概要

西渓公園について

大正12年に東原庠舎で学んだ実業家高取伊好(たかとりこれよし)氏が巨額の私財を投じて建設整備し、当時の多久村に寄贈したものです。高取伊好の号を「西渓」と称していたためこの名をとり西渓公園と名づけられました。
国の登録文化財である寒鶯亭(かんおうてい)や図書館(レンガ造りの書庫)も同じころ高取氏が寄贈したものです。
春の梅に始まり、約400本の桜、つつじ、秋にはもえるような紅葉約180本が公園をつつみ、1年中自然の変化が楽しめます。

炭坑王 高取伊好像

炭坑王 高取伊好

高取 伊好(たかとり これよし、1850年 - 1927年)は、明治時代に活躍した佐賀藩出身の実業家、炭鉱技術者。

 

 

寒鶯亭 平成11年3月19日 国登録文化財指定

寒鶯亭高取伊好によって、大正11年に図書館や西渓公園とともに村の公会堂として寄贈された建物で、木造和風公会堂建築の好例といわれる。

当時は大規模な工事で、村民のための社会事業の側面もあったといわれている。

寒鶯とは、春に備えて笹鳴きをする冬の鶯の意味で、「多久の人々も一人前の人物として世に出るため、この公会堂でまなんでほしい」という伊好の思いが込められている。

水琴窟

水琴窟

水琴窟(すいきんくつ)は、日本庭園の装飾の一つ。
水琴窟は、古来の特殊技法で作られており、底に小さな穴を開けた瓶(かめ)を地中に伏せた状態で埋め、地上の手水鉢(ちょうずばち)から溢れた水が瓶の底にたまった水に落ち、その時の音色が琴に似た響きを発します。かすかな水滴の音を聴いて楽しむ風情ある装飾です。

 

大宝聖林碑

大宝聖林碑

佐賀藩の儒学者で、多久聖廟建設の監督・設計に携わった竹富咸亮(たけとみともすけ)が、佐賀・大宝の私邸内に孔子様をまつる聖堂を建てた記念に1713年に建てたもの。

 

滝口安彦文学碑

滝口安彦文学碑

多久市の時代小説家滝口安彦の文学碑。
作品のの「異聞浪人記」「拝領妻始末」は「切腹」「上意討ち」というタイトルで映画化されカンヌとベネチアの国際映画祭で受賞されました。

多久市先覚者資料館

先覚者資料館   先覚者資料館内写真

高取東原庠舎で学び日本の発展に貢献した、高取伊好や志田林三郎、鶴田晧などを紹介した資料などが展示されています。

郷土資料館

郷土資料館   郷土資料館内写真

旧石器時代後期の遺跡から発掘された資料や、多久家に関する資料、筑紫箏曲の創始者諸田賢順ゆかりの箏などが展示されています。

歴史民俗資料館

歴史民俗資料館   歴史民俗資料館

炭坑に関する資料や古道具、農機具などが展示されています。